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Photo Essay 櫻の木
ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに……コンサルティング会社の社長の日々雑感
「ビッグコミックオリジナル」の「蔵人(クロード)」
「ビッグコミック」「ビッグコミック・オリジナル」というコミック誌(ちょっとコミックという言い方には抵抗があります、やっぱりマンガ本ですよね)があります。両誌とも月に2回の発売です。
実は僕は、この2誌の長い愛読者です。18歳で東京に来て以来ですから、もう30年以上読んでいることになります。他のものは読みませんが、この2誌だけはあきずに続いていますね。

昨日も出勤時に駅で購入し、電車の中で読んできました。いい大人がという気になる時もありますが、結構考えさせられることがあります。
さて、いま連載中のひとつに、「蔵人(クロード)」があります。尾瀬あきらという人が描いています。日本にやってきたアメリカ人が酒造りに挑戦するというものです。この中に、「あやか」という居酒屋を母親といっしょにやっているせつという女性が出てきます。彼女とアメリカ人クロードを中心にストーリーは展開します。

今週はせつが尊敬している同業の「あやめ亭」のスタッフが2名、「あやか」に飲みに来た話でした。緊張して接客した彼女が見送りの時に聞きます。
“何か行き届かない点がありましたら、聞かせてください”、
“わたし、栗田さんにいわれました。お店の欠点は探さないこと、あやめ亭とも比較するのもやめるように……って。いいとこを見つけてそれを吸収することが勉強だって……”

思わず読んでいて、おおっとなりましたね。仕事で、他店の話を紹介すると、欠点を探し出して、あれこれ指摘する方がいます。そのときに、いつもあやめ亭のスタッフと同じことを感じていましたね。

さて続きです。しばらくして、今度はせつがあやめ亭に行った時に、いっしょに行った酒屋の奥さんが、せつにこういいます。
“お客様を恋人と思えばわかりやすいわ”、“つくすばかりが恋愛じゃあない。……自分を理解してもらいたい気持ちもあるよね”

そうなんですよね、お客様のことが気になり、自分を見失っている店が少なくありません。僕も、自分を理解してもらいたいということが大事だと僕も思います。ただしその場合、表現力、演出力が大事になってきます。

あやめ亭に来ていた日本酒が苦手なお客様が店にスタッフにこういいます。“ワインみたいな飲みやすいお酒くださいな”
せつは、ワインみたいなということで、焼酎、梅酒……と考えます。
店のスタッフが運んできたのは、
“福岡のお酒、純米大吟醸、大手門です。ワインぽいですよ”
しかも、ワイングラスに入れてです。これが表現力、演出力ではないですかね。そんなことを考えさせられた満員電車のなかでした。

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「成功のコンセプト(三木谷浩史著)」を読む。
楽天の三木谷さんの本が出版されました。新聞の広告を見て気になったので、早速読んでみました。気になったのは、広告のリードに書かれていた「ビジネスで成功するかどうかの鍵は、結局のところ、仕事を人生最大の遊びにできるどうかだ。面白い仕事があるわけではない。仕事を面白くする人間がいるだけなのだ。」です。

僕が代表をしている㈱クエストリーの行動指針は「ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに」。ここに通じるものを感じたからですね。読んでみて、共感出来ました。
創業時から現在に至るまで徹底して実践している5つのコンセプトである「常に改善、改善」、「Professinonalismの徹底」、「仮説→実行→検証→仕組化」、「顧客満足の最大化」、「スピード!! スピード!! スピード!!」もおもしろかった。そうだよなあ、と実感です。この本、おすすめいたします。


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