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Photo Essay 櫻の木
ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに……コンサルティング会社の社長の日々雑感
メンタルブロック………?
今週の前半、東京では寒い日が続きました。
しまいこんだコートをもう一度出した方も多いことと思います。
昨日からは、暖かさが戻り、気持ちのいい天候です。
こういう時期はちょっと油断しますと、風邪を引いてしまいます。

さて、光文社新書から竹内薫さんという方が書かれた
「99.9%は仮説…思い込みで判断しないための考え方」
という本が出ています。この本がかなりおもしろいんですよ。

最初のページを開けますと、世界地図が掲載されていますが、
この地図がちょっと変なんです。

私たちが普段見慣れている世界地図は、北極が上にあり、南極が下にあります。
しかし、この地図はまったく反対で南極が上、北極が下になっています。
当然、日本も南北が逆になっているので、どこにあるのか探してしまいます。

実はこの地図は、オーストラリアで普通に売られている地図だそうです。
本には“この地図を見て、少し違和感を覚えたのではないでしょうか?
そうだとしたら、あなたの頭は(すでに)カチンコチンに固まりかけているのです”と書かれています。

私たちの毎日は、思い込み、常識、前例、先入観、固定観念………
これらを英語では、メンタルブロックというそうですが
そういうものに縛られて身動きが取れなくなっていることが多々あります。

竹内さんは、この本には、世の中はすべて仮説で出来ているといい、
最近どうも頭が固くなってきたなぁという人につける薬は“科学”ですといっています。
科学といっても、難しい内容ではなく、
どうして飛行機は飛ぶのかなどをわかりやすく説明しています。
(実はよくわからないという答えにはちょっと驚きましたが………)

ご商売も同じです。
メンタルブロックにがんじがらめになっている店がたくさんあります。
そうお感じの方には「99.9%は仮説…思い込みで判断しないための考え方」、
お薦めです、ご一読を。


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視点を変えるって?
さて、何を売ったらいいのかわかない、
売れていないので、新しい仕入れもしにくい、そんなお声を聞きます。
画期的な商品や話題の品ってそうそう現れませんよね。

いま大事だなあと思うのは、目の前の商品を編集し直すことです。
売り手側からではなく、買い手側から見た魅力の再発見です。
見方や視点を変えることにより、思いがけない新しい発見がありますよ。

少し前ですが、「バンテージポイント」という映画が話題になりました。
この作品は、米大統領暗殺・爆破テロをテーマにしたサスペンス・アクション映画です。
この映画の魅力は、1つの事件を異なる8人の視点から何度も映すことで、
少しずつその全容を明らかにしていくという手法を取っているという点です。
シナリオの勝利ですね。

メンバーズヴォイスにも書きましたが、いま上映中の「クローバーフィールド」も
この手があったかと思わせてくれる作品です。
ストーリーは極めてシンプル、
謎の怪物がニューヨークの街を破壊し、人々を襲うというもの。

違うのは、撮影が出演者の持つハンディカメラで行われているということです。
画面は上下左右にぶれるし、ピントが合わなくなることしばしば、
カメラが投げ出され地面が映し出されるシーンも出てきます。
通常の映画の感覚で見ると相当違和感がありますが、
素人が撮ったような映像が見事な臨場感を感じさせてくれます。

目線を変えるだけで、こんなに違ってくるという好事例です。
ぜひ、映画をご覧になってご自分の感性でお確かめください。


思い込みを外す……
ゴールデンウィークの真っ最中です。
クエストリーもカレンダー通り、明日3日から6日までお休みをいただきます。
さて、ゴールデンウィークというと、
ちょっとおもしろいニュースをネットで読みました。

“安さが売りで青少年の宿としてかつて人気だったユースホステルが
近年、シニア世代を中心ににぎわっている。
日本ユースホステル協会の会員登録数が減少する中、
60歳以上は07年が前年比50%増と大健闘。
5月の大型連休中も予約で満室のところが多い。
団塊世代の“リバイバル”の動きがあるとみられ、
ユース側はサービス充実を図る。
同協会は「家族向け個室を増やし、利用しやすくなった」と話す。”

ユースホステルは、僕も学生時代に随分お世話になりました。
記事の通り、かつてユースホステルといえば、
少ない資金で旅行をする若者のためのものでした。
そのユースホステルが、シニアに人気とは驚きましたね。

でもこういう現象って、よく見ていると結構あるような気がします。
ユースホステル=若者
という思い込みに縛られていると、見えないのですが………。

思い込みを外す、既成概念から抜け出す、自分の見方の枠を広げてみる
どうも新しいビジネスのヒントはこの辺から生まれてくるようです。



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