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Photo Essay 櫻の木
ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに……コンサルティング会社の社長の日々雑感
タイのコーラン島
クエストリーのHPのトップページの海辺の画像、
実はこれはタイ国のパタヤの沖合い10キロほどのところにある
珊瑚礁に囲まれたコーラン島のビーチです。

4月に仕事で行ったときにパタヤ市内から
車で30分ほどいったところにある
リゾートホテル「ロイヤル・クリフ・グランドホテル」というところに1泊しました。
このホテルの前のビーチからモーターボートで、
15分ほど行ったところに先ほどのコーラン島があります。

パタヤ1
 ホテルの部屋から見た風景です

パタヤ3
 ホテルの敷地内のプール、向こうには海が……

派手な施設もなく、のんびりとした島ですがいいところです。
しかし、仕事の身の悲しさ、わずか2時間ほどでまたホテルに戻ってきました。
ロイヤル・クリフ・グランドホテルもコーラン島もゆっくりと滞在したいところです。
いや、そうしなければ意味のないところです。

パタヤ2
 コーラン島のビーチ、美しい遠浅の海岸です

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圧倒的に増えた商品、サービスの購入チャンネル
長い間、モノを手に入れるということは、店に行くということでしたが、
この考えはもはや通用しません。
クエストリーでは、コピー用紙やボールペン、ファイルなどの
オフィス用品はアスクルで購入しています。
たくさんのカタログの中から品を選び、
午前11時前までにFAXすれば夕方には配達されます。
書籍もアマゾンで注文すると、数日後には配達されます。

飛行機のチケットもホテルの手配もインターネットで
済ますことが普通になっています。
QVCやショップ・チャンネルなどの
ショッピング専門のTVチャンネルでは
プロのアドバイス付きでジュエリーを購入することも出来ます。
通販生活というカタログショッピングには、
まさに生活の質を感じさせる提案がたくさん掲載されています。

それでは、すべて対面販売の専門店が
購入の場面にならなくなってきたかといいますと、
必ずしもそうではありません。
僕は自分好みのステーショナリーや贈り物を手に入れたいときは
東京・銀座の伊東屋に行きます。
やはり銀座の教文館で本を探す時間や気分は、
思いがけない発見があり、失いたくありません。

ディスカウンター、GMS、コンビニ、専門店、百貨店、
通販、テレビショッピング、訪問販売、インターネット……
様々な購入のチャネルがあります。
消費者はいますぐ欲しいという利便性、
プロのアドバイスを必要とする専門性、
気持ちよく快適に買い物をしたいという快適性など、
モチベーションによって、購入のチャネルを使いこなしています。

購入のチャネルだけでなく、距離の広がりも
かつてとは比べ物になりません。
お客様は自元でしか買い物をしないなどということはありません。
地方から東京や大阪に来て買い物をするなどは当たり前です。
また、あるデータによると、日本人が海外で購入する化粧品の総額は、
大手化粧品メーカーの国内販売額をはるかに超えるといわれています。

これらはまさに商品だけでなく、購入チャネルや場所、
場面の選別においても買い手市場であることを実感させてくれます。
お客様は価値を認めることの出来ないモノや店では買わないのです。
自分たちの役割は何であるのか、
自分たちは誰のためにあるのか、
他とは違う自分のスタイルは何か、
それがなければ買い手から選ばれない時代なのです。


我が家のメタボ猫「ぷり」
クエストリーのスタッフはネコ好き、
しかもみんな自分のところのネコが一番だと思っています。

我が家には、娘が小学校から中学に上がるときに
拾ってきた一匹のネコがいます。名前は「ぷり」。
すでに10年以上我が家にいますので、
主(ぬし)のような顔をして毎日生活しています。

さて、このネコが飼い主に似て、メタボ(メタリボリック症候群)です。
若い頃は、それなりに機敏に動いたのですが、
最近は実にゆったりとした動きです。

いつもはピアノの椅子の上に寝そべっていますが、
最近は暑さのために、玄関先で寝ています。

ぷり3
 寝ていると実にかわいいのですが………

ぷり2
 寝ていると、普通のネコに見えるのですが………

ぷり1
 実はおなかと床がくっついている状態です、困ったことです。


木との語らい
確か昨年もこのブログに書いたと思うのですが、
会社の近くに聖路加国際病院があります。

この聖路加国際病院の野外庭園で
「第6回木との語らい」が今日から始まりました。
出展しているのは多摩美術大学木彫教室の作品です。

昨年もそうでしたが、今年もたまたま通りかかり、
その作品の見事さに見とれてしまいました。
緑の芝生に木の彫刻はよく似合います。

木との語らい1
 こんな感じで展示されています

木との語らい2
 テーマはラクダです

木との語らい3
 この作品が一番インパクトがありました


モノを手に入れても豊かさを感じない時代
ショップブランディングの3回目の解説です。
今回の現状の分析は終了です。
タイトルは次の通りです。
「モノを手に入れても豊かさを感じない時代」

売れない、業績が上がらないのは
景気や環境や条件のせいだけではありません。

それは店の経営が、お客様の支持や市場の支援を受けることが
出来なくなっているということです。厳しいいい方ですが、
店の商いやビジネスの在りように問題があるのだと思います。

時代は成熟という変化を遂げました。
生活に必要なものはひと通り揃っており、
人々は暮らしには困っていません。

モノが過剰と飽和状態になっている状態です。
消費者は、たくさんの経験や情報から、
自分にとって必要のないモノを手に入れて、
後悔をするようなことをしたくないと感じています。

かつてはモノを手に入れることにより、
幸せを実感することが出来ました。
モノが豊かさの尺度だったのですね。

しかし、いまはモノを手に入れても幸せだなあとなかなか感じられません。
むしろ、モノを減らしてシンプルに暮らしたいと考える人が増えています。
モノよりも自分を豊かにするコトを求めています。

極端にのどが渇いている状況ではどんな水かは問われません。
問題はのどを潤すことだからです。
冷えていることや、入っている器は関係ありません。

ましてやいまのように、六甲であったり、白州のものであったり、
フランス産ということはまったく必要ないのです。
とにかく飲めればよいわけですから………。

いまミネラルウォーターが売れています。
ある試算によると水道水の2千倍という価格にも限らずです。

なぜでしょうか
それはお客様がいま売れているミネラルウォーターに
価値を感じているからです。
かつては“苦”や“不便”を減らすことで消費が発生していたのですが、
いまは“快”や“幸”で、消費が動いているのです。

お客様が求めているのは、モノそのものの機能だけではなく、
モノを手に入れることによって得られる心の満足や生活の豊かさです。

それを決めるのは、売り手ではなく、お客様自身であり、
その価値の選択の的は小さくいつも動いています。
従来のような最大公約数のマスのニーズは減ってきているのです。


フルーツの王様、ドリアン
フルーツの王様といえば、ドリアンを挙げる方が少なくないと思います。
ドリアンの原産地は東南アジアのマレー半島です。
マレー語でトゲのある物という意味があるのだそうです。

ご存知のように、ドリアンといえば、あの強烈なにおい。
飛行機内への持込みはもちろん禁止、
公共の建物やホテルへも、持ち込み禁止にしている所が多いそうです。 

しかし、人によってはあのにおいがたまらない、
一度食べたらやみつきになるといいます。

僕も苦手なもののひとつでしたが、
4月にバンコクに行ったときに、
(ちなみにドリアンはタイ語ではトゥリアンです)
採れたての新鮮なドリアンは臭くないといわれ
恐る恐る口にしてみました。

これが何とまったく臭くなかったんですね。
クリーミーで、甘みが強く、おいしかったんです。
ちょっとクセになりそうな味でした。

ドリアン2
 採れたてのドリアンです
ドリアン1
 ドリアンの果肉、臭くなかったです

モノだけを追いかけるのは、お客様を後追いする経営です
ショップブランディングの第2回目です。
今回のタイトルは、次の通りです。
「モノだけを追いかけるのは、お客様を後追いする経営です」

先日同質化競争のことを書きました。
もう少し同質化競争のことを書き加えたいと思います。

モノとやり方のみの時流対応を追求しますと、
“売れるものならば何でも、有利なものならばどれでも”
それを追いかけることになります。

安さがいいといえば安さに、
高級がいいと聞けば高級に、
これが当たっているといえばそちらへ……
あっちこっちにフラフラと動き続ける経営ということです。

それは、みんなが乗っているエスカレーターに
乗り遅れたくないという意識からの行動ではないでしょうか。
エスカレーターは必ずお金のあるフロアーに昇っていると信じているからでしょう。
でもそのエスカレーターは実は下りかもしれません。
おかしいなあと思いながら、
エスカレーターを上に向かって必死で歩むしかありませんよね。

売れているモノや方法だけを追いかける商売は、
お客様の後追いに終始する経営です。
買い手市場といわれる現在においては、
買い手であるお客様に劣位にならざるを得なくなり、
もみ手と愛想笑いが中心の経営に陥りがちです。
目先の業績に右往左往する根無し草のような経営です。
いやないい方でごめんなさい。でも本当にそう思うんですよ。

多くの経営者が業績不振を、景気や社員やお客様のせいにしています。
つまり、原因は環境や条件だというのです。

よくあるケースが、売れない理由を価格のせいにして値段を下げる、
でも売れない、また下げる、またまた売れない……。
しかし、現実は時代の変化に戸惑って打つ手が見えず、
自壊、自滅しているのです。

明確なコンセプトも、誰がお客様かということも、
どのような要望、期待に応えようとしているのかも、
その答えを見失っているあいまいな店が何と多いことか。

地方だし、規模が小さいのだから問題ない、
ということも言い訳になりません。
地方に住んでいるお客様は地方だけにいるわけではありません。
東京の銀座にも、大阪の心斎橋にも行く機会があります。
何よりもいまは情報が豊富です。
お客様はテレビも雑誌も見ます。
インターネットは、店の選別を情報という段階で可能にしました。
この変化をよく考えてみましょう。


緑の公園で読書
疲れがたまってくると、自然や緑が恋しくなりませんか?
といっても、自然豊かなところまで出かけていくのはちょっとおっくうです。

そんな時、近くに緑豊かな場所があるといいですね。
写真は自宅近くの公園です。
昨日のお昼頃に撮影したものですが、
いつもは子どもたちや親子連れがいるのですが、
猛暑のせいか、あるいはお昼ご飯のときだったためか、誰もいませんでした。

実はこの公園と道路をはさんで遊具がある公園があるのですが、
こちらからは子どもたちの歓声が聞こえていました。
遊具もいいけれども、この緑もいいと思うのですが………。

しばらく、公園のベンチで買ってきたばかりの
本を広げて読書………のんびりした日曜日でした。
ビールを飲もうと思ったのですが、
お店までちょっと距離があるので、あきらめました。

緑の公園1

緑の公園2



違いの創造が利益の原点
ショップブランディングについて、少し連続して書こうと思います。
今回から3回は、小売店を取り巻く現状についてまとめます。
今回のその1回目、タイトルは「違いの創造が利益の原点」です。

いまでもよく受ける質問があります。
“よそでは何が売れているのか”、
“何が流行っていて、何が当たっているのか”
これらは、いいとこ取り競争、負けたくない競争です。
物事の判断や行動の基準が“他店”になっているのです。

ニーズ(需要)が十人一色の時代は、
最大公約数を狙うことが一番の方策でした。
どこよりも早く、大量に品揃えをし、
大量の宣伝広告を行えば、モノが売れました。
売れなくて残っても安くすれば処分出来たのです。

この感覚が忘れられなくて、
いまでも価格を下げることが売上確保の一番の方策だと
信じている経営者の何と多いことでしょうか?

時流対応が経営の基本であることがよくいわれますが、
実際にはその本質とは違った
表面的なとらえ方の場合が多いのではないでしょうか。
それは、モノとやり方のみの時流に乗る経営です。

これが創り出したものは、同質化の競争です。
このモノとやり方のみの時流を軸にした同質化の競争は、
泥沼にはまっていくようなものです。

表面的な時流対応の経営とは、
“他と同じことをやりながら勝負をする”ということです。
同じモノを売っているのならば、
必ずスケールメリットを持っているほうが勝ちます。
スケールメリットを追求していくということは、
他のスケールメリットを凌駕しなくてはならないということです。
量を追ったものは必ず量で苦戦し、衰退します。

量と価格を追求していく経営は、消耗戦となります。
その結果、勝つのは1店舗だけです。
売上や利益やシェアといった数字が経営の原動力であり、
お金を中心にしてまわっている経営といえます。
そこを目指すのも選択のひとつですが、
利益なき勝利になるケースが少なくないことを覚悟の上です。

反面、他がどうであろうとも、自店でしか実現出来ない価値を追求し、
存在感を高めることに力を注いでいる店があります。
“違いの創造が利益の原点”です。
店ならではの付加価値が顧客に支持されるのです。

ローマのスペイン広場
関東地方もやっと梅雨明けしたようです。
いよいよ夏本番です。しかし、暑いですね。

こういう時期はジェラートがおいしいですね。
ジェラートといえば、映画「ローマの休日」で、
オードリー・ヘプバーン扮する王女がジェラートを
スペイン広場で食べるシーンがありました。

そのローマのスペイン広場に6月の初旬に行ってきました。
出張の最終日にちょっと時間があったので、
定番の観光コースを歩いてみたのです。

ここは2年ほど前に一度訪れたのですが、
そのときは1月でとにかく寒かった記憶しかありません。

スペイン広場は、間近にあるスペイン大使館からこの名で呼ばれています。
広場の中央には、ピエトロ・ベルニーニ作「バルカッチャの噴水」があり、
噴水をはさんで、東にはトリニタ・デイ・モンティ教会へと続く大階段が、
西側はコルソ通りに向けてコンドッティ通りがあります。

コンドッティ通りの角はイヴ・サンローランのブティックです。
この日の前日にサンローラン氏が亡くなったというニュースが流れました。
ブティックは通常通りの営業でしたが、
心なしか店の雰囲気は沈んでいたように感じました。

この日は気温もぐんぐん上がり、夏日のようでした。
噴水の水が気持ちよさそうでした。
階段には各地からの観光客が座り、思い思いの時間を過ごしていました。

スペイン広場の階段

スペイン広場の噴水


禁止事項を作る
日本経済新聞の7月17日の夕刊の
“明日への話題”というコラムに
「禁止事項を作る」という一文が掲載されていました。
筆者は分子生物学者の福岡伸一さんという方です。
少々長いのですが、前半の部分を引用いたします。

川本三郎さん。ひそかに尊敬する文筆家である。
彼がこんなことを書いていた。
「しない」ことを増やすことで身を律する。
新作映画の星取表みたいな仕事を受けない。
行きつけの店紹介や書斎拝見といった取材は断る。
書くことでも禁止事項を作る。
男の美学、独断と偏見、生きざま、癒し。そのような言葉は使わない。
「僕」を主語にしない。
抑制が利いた、それでいてあたたかな文章。
秘密はこんなところにあるのだ。
全く及ばないけれども、私も自ら決めていることがある。
「うまく言えないのだ」「言葉にできないけれども」
「筆舌つくしがたい」そういう言い回しを決して用いないようにする。
それが私の禁止事項である。
※後略

ショップブランディングにおいても掟を作ることが重要です。
ミッションに基づき、やることとやらないことを決めることです。

例えば、他所でいくら売れていても、
店のミッションに合わないのならば取り扱わないという方針の店があります。
その一例が、この店では健康ジュエリーです。
もちろん、これはこの店の考えであり、
他店が取り扱うことがすべてダメということではありません。

ショップブランディングは差別化というレベルではなく、
独自化を目指す道です。

そんなことを言っても、売れたほうが勝ち、という考えもありますが、
どうもこの考えには、共感することが出来ません。
独自性などで売り上げが出来るかという意見もありますが、
反対に、独自性なくして売り上げが作れるほど、
時代は甘くないよねと思ってしまいます。


空港のターンテーブルの荷物
福井からの出張から戻ってきたところです。
羽田空港で小松空港で預けたスーツケースを引き取るために、
手荷物受取場に向かいました。

預けた荷物がターンテーブルに載って待っている乗客のところに回ってきます。

手荷物受取場

そのときの状態が下の写真です。
何か感じませんか?
そうなんですよ、バッグの持ち手が引き取る人のほうを向いているんです。
もちろん、取りやすさのためです。

ターンテーブル

海外の空港では、こんなことはありえません。
荷物の向きはバラバラです。

飛行機を利用するときに感じることですが、
やはり日本の航空会社は優秀です。
ちなみにこの日の航空会社はANAでした。

関係性が店をブランドにする
ショップブランディング・クラブという「店がブランドになることを目指す」
経営者の集まりの会を主催、運営しています。

年に4回のメンバーズ定例会を開催しているのですが、
第16回定例会を8月6日(水)の午後2時より、
東京国際フォーラムで開催いたします。

今回のテーマは「関係性が店をブランドにする」

市場のニーズや欲求が益々高度化、不透明化し、
先行きが見えにくくなっているいま、
顧客との関係を築き、強固にしていくことは
ブランディングに不可欠の要素です。

ショップブランディングは一種の布教活動です。
言い換えれば、顧客との関係を強化し、
顧客の頭の中に店のブランド価値を刻み込み、
店の信者を増やしていく活動です。

今回のメンバーズ定例会では、
女性のモノ見方、発想から学ぼうと題し、
がんばっている女性3名のパネルディスカッションも行います。

今回も、店ならではの独自性や強みを発見、創造し、
それをお客様の求める価値に変換し、
店の信者を創り続けていく専門店のあり方を
具体的な事例を交えてお届けします。

ご期待ください。

猛暑日のバーベキュー大会
東京の最高気温が33.8度の猛暑日となった昨日、
会社のスタッフ、友人たち10名でバーベキュー大会を行いました。
場所は江戸川区の新左近川親水公園。
目の前に川が流れており、いいところです。

設営組はテントを張り、炭を起こしバーベキューの準備、
買出し組は築地市場で食材の手配、
11時半には全員合流し、さっそくビールで乾杯し、バーベキューの始まりです。

この日はとにかく暑い、暑い………気温がぐんぐん上がっていきます。
炭火の周りはもっと暑い、暑い……
テントの日陰で、ビール、ワインが進みます。

バーベキューの定番は肉と野菜ですが、
築地買出し組みが買ってきた秋刀魚やイカもおいしかったですよ。
終盤すごい雷雨となりましたが、すぐに雨も上がり楽しい一日でした。

バーベキュー大会1
 この秋刀魚おいしかったですよ

バーベキュー大会2
 イカ、イカ、イカ、バーベキューには不可欠です。

モノを手に入れても、幸せを実感できない時代
7月10日に「本当にモノが売れないでしょうか」ということを書きました。
今回はその続きです。

以前は、モノを手に入れること、モノが多いことが幸せをはかる物差しでした。
モノを手に入れることにより、幸せを実感できたのです。

この時代は、大量生産、大量消費ということが通用したのです。
求められた経営センスは、どこよりも早く、売れ筋を大量に集め、
広告・販促を大量に打つというものでした。
しかし、いまはこの手法は効果がなくなってきています。

いまは、モノがあふれ、必要なものは揃ってしまった時代です。
モノが豊かになると、消費者はモノは欲しくないと感じています。

モノがあふれ、豊かになった消費者は満腹状態です。
だから、欲しくないものは売れません。
モノを買ってもらうためには、いままでのやり方では通用しません。

さらに、原油、原材料の高騰により、
消費者の諸費マインドが急速に冷え込んでいるのですから、
本当に売れません。

それではどうしたらいいかというと、
欲しいという感情を創り出していくしかありません。

何か欲しいという気持ちにさせるには、感情に訴えることです。
もっと簡単にいいますと、
ドキドキ、ワクワクした気持ちになっていただくということです。
心が揺さぶられたときに、欲しいという気持ちが生まれます。

モノの機能や価格をいくら説明してもドキドキ、ワクワクしません。
モノが持っているバックストーリーを語ることがひとつの方法です。
これが「物語マーケティング」という手法です。

もうひとつは、モノとの出逢いや使用した経験を語ることです。
これが「体験型プロモーション」という手法です。

物語と体験の組み合わせは、パワーがあります。
消費者の感情に働きかけ、心を揺さぶり、
それを再現するモノが欲しいというプロセスを作り出します。

いま話題の「iPhone」もアップル社の持っているエンターテインメント性、
スティーブ・ジョブズの生み出すものは革新的という
物語が消費者の頭の中に刻み込まれているからだと思う。

スタンディング・バー「maru」
昨日仕事帰りに、八丁堀にあるスタンディング・バー「maru」に行きました。

地下鉄日比谷線とJR京葉線の八丁堀駅の出口を上がると、
鍛冶橋通りと新大橋通りの交差点角が目の前にあります。
その近くにあるのが、「Liquor shop 宮田屋」です。

ただし、この宮田屋さん、そんじょそこらにある酒屋ではないのです。
店内の1階はお酒の販売のスペースです。
お酒の販売スペースの左側にあるのが、「Stand bar maru」です。
もともとは酒屋にありがちな典型的な立ち飲みスペースだったところを、
いまの店主が洒落たラテンスタイルのスタンディング・バーに一新させたのだそうです。
※ちなみに2階は着席スタイルのバースペース、そして3階は鉄板焼きの店です。

相変わらず店は込んでいましたね。
OL風のグループ、熟年のカップル、そしてサラリーマンのおじさんたち………
サルサなどのラテン系の音楽がガンガン流れる中、ワイワイと飲んで、語っています。
この独特の雰囲気が「maru」の魅力のひとつです。

僕たちもカウンターの奥に陣取って、まずはビールで乾杯。
つまみも生ハム、牛スジの煮込み、鳥の唐揚げの3品をオーダーしました。
どれもおいしいですね。

ビールを飲み終わると、販売スペースに行って、赤ワインを選びました。
お店のスタッフにアドバイスをもらって、安くておいしいチリワインをチョイス。
酒屋で売っているものも500円の抜栓料をはらうと、
バーで飲めるのがこの店の特徴です。
さらに焼きそばを追加オーダー。

1時間半程度で店を出ましたが、
料金は二人で5,000円弱、安いよね。

それと、この店の女性スタッフはみんな美人ぞろいです。
特別愛想がいいわけではないのですが、
キビキビと働く様子は気持ちがいいですね

スタンディング・バー「maru」
 脚付きの生ハムの塊から、ハムをスライス

本当にモノが売れないのでしょうか?
モノが売れない時代だといわれます。

現実に多くの店が苦戦をしています。なぜでしょうか。
このポイントをきちんとつかまえなくて、
あの手この手を打ってもどれも結果を出せずに終わってしまいます。
その繰り返しに疲弊してしまっている店が少なくありません。

消費が冷え込んでいるといわれますが、本当でしょうか。
お客様の声に耳を傾けてみますと、
モノを買いたくないわけではないという声が返ってきます。
以前のように価値や意味を見出せない買い物はしたくないということです。

私をアッといわせるすごいモノを見せて欲しい
私の生活を変えるような提案をして欲しい
私のこだわりを存分に満たして欲しい………

そういうお客様の声が聞こえてきます。
しかし現実は、同じような商品を、同じような売り方で、同じような伝え方で
いままで取り組んでいるだけではないでしょうか。

これまでと同じような刺激では満足しないのです。
満足しないから消費に結びつきません。

お客様はいろいろな情報を検索し、店に足を運び、商品に目を通し、
自分だけの価値、意味、こだわりに気がつくきっかけを探しているのです。

そのきっかけを店が発信していくことがいま一番重要なことです。


事業に失敗するこつ
食の安全が問われる中、
お弁当の宅配サービスでサラリーマンやOLの支持を得ている
玉子屋という会社があります。
一日7万食を配達し、いまやグループ全体で年商72億円だそうです。
この会社の経営理念がちょっと変わっています。
先行きの見えない時代にこそ、
大事なことだと思いますので紹介します。
なかなか考えさせられますねえ。

事業に失敗するこつ

①旧来の方法が一番良いと信じていること
②もちはもち屋だとうぬぼれていること
③ひまがないといって本を読まないこと
④どうにかなると考えていること
⑤稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること
⑥良いものはだまっていても売れると安心していること
⑦高い給料は出せないといって人を安く使うこと
⑧支払いは延ばすほうが得だとなるべく支払わぬ工夫をすること
⑨機械は高いと言って人を使うこと
⑩お客は我がまま過ぎると考えること
⑪商売人は人情は禁物だと考えること
⑫そんなことは出来ないと改善せぬこと

こういう手があったか!
朝出勤のため、八丁堀近くを歩いていると、
とある蕎麦屋さんで、こんな看板を見かけました。

蕎麦屋の看板


ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
お知らせと題してこんな風に書いてあります。

「当店のそばは評判があまり宜しくないので、うどんに専念します。
 うどんしかないけんど、こらえてね!」

評判がよろしくないそばの味ってどんなだろう、
うどんはおいしいのかなあ。
でも、うどんに自信があるとは書いてないし………
ちょっと興味をそそりますよね。

商品を絞り込んだときのひとつの告知方法として、
こういう手もありますの事例です。

この店の経営者、もしかしたら、相当策士かもしれません。

銀座に「ちんどんや」さん登場
先週の土曜日、夏のような日差しの
午前11時ごろに北陸からの出張から、
会社に戻る途中のことでした。

地下鉄の東銀座駅を地上に出たとき
クラリネットと太鼓、鳴り物の懐かしい音が聞こえてきました。
何とそこにはちんどんやさんが練り歩いているのではないですか。

2泊3日の出張の疲れがちょっと安らいだ瞬間でした。

※配っていたチラシを見ると、歌舞伎座の近くに
 「ぐんまちゃん家(ち)」という
 群馬県の情報センターがオープンしたのだそうです。
 でも、この名前何とかならなかったのでしょうかねえ。

ちんどんやさん



TEA TUBE
あるきっかけでコーヒーを飲むことが減りました。
出されれば飲めないことはないのですが、積極的には飲もうと思いません。

コーヒーに変わって、飲むようになったのが紅茶です。
といってもマニアックな紅茶好きではないので、
茶葉でもティパックでも構いません。

さて、写真をご覧ください。
これは、数年前にドイツのフランクフルトのデパートで見つけたものです。
価格は9.95ユーロでした。

なんだかわかりますか?
実は、この容器のとがったほうで茶葉をすくい、
お湯の入ったカップに入れて使うのです。
茶葉は反対側をあけて洗います。

いかにもドイツらしいデザインだと思いませんか?
でも、正直にいいますと、見ているほうが楽しくて、
一度も使ったことがありません。

TEA TUBE



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