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Photo Essay 櫻の木
ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに……コンサルティング会社の社長の日々雑感
あなたのメッセージは届いていますか?
アメリカの大統領になったオバマさんの
閣僚人事の骨格が固まってきたようです。

もちろん、要となるのは、
世界規模で広がる金融危機に対応する経済チームですね。
いろいろな評価があるにしろ、オバマさんが当選したということは、
アメリカ人の多くが変わることを期待してのことだと思います。

選挙の報道を見ていて感じたことは、
オバマさんの演説のうまさです。

大統領選に勝利した夜に地元シカゴで20万人の前で行った
14分間にわたる勝利演説は特に見事でした。
人々が何を期待しているのかをきちんと知り尽くしたスピーチです。
一部を紹介いたします。

「(前略)今晩みんなでこうやって祝いながらも、
私たちは承知しているからです。
明日から私たちは、この時代最大の課題に、
次々と取り組まなくてはならない。
ふたつの戦争。危機にさらされる惑星。100年来で最悪の金融危機。

今夜ここにこうして立つ今も、私たちは知っています。
イラクの砂漠でいま目覚めようとする勇敢なアメリカ人たちがいることを。
アフガニスタンの山岳で目覚めるアメリカ人たちがいることを。
彼らが、私たちのために命を危険をさらしていることを。

子供たちが眠ったあと、自分たちはまんじりともせず、
どうやって住宅ローンを払ったらいいのか、
病院の請求書をどう払ったらいいのか、
子供の大学進学費をどうやって貯めたらいいのか、
眠れずに途方にくれている母親や父親があちこちにたくさんいることを。

私たちは、新しいエネルギーを活用しなくてはならない。
新しい仕事を創り出さなくてはならない。
新しい学校を造り、脅威に立ち向かい、同盟関係を修復しなくてはならない。

私たちの前には、長い道のりが待ち受けています。目の前の斜面は急です。
目指すところに、1年ではたどりつかないかもしれない。
大統領として1期を丸ごと使っても無理かもしれない。

しかしアメリカよ、私たちは絶対にたどり着きます。
今夜ほどその期待を強くしたことはありません。
みなさんに約束します。
私たちは、ひとつの国民として、必ずたどり着きます。(後略)」

やはり相手に届いてこそ、本当のメッセージだということを強く感じます。
あなたのお店のメッセージはお客様に届いていますか?


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3人のジャズミュージシャンの「枯葉」
秋が深まってくると聴きたく曲があります。
それは「枯葉」という曲です。
フランスのイヴ・モンタンやジュリエット・グレコが歌って
有名になったシャンソンのスタンダードナンバーです。

もともとはシャンソンの名曲ですが、
ジャズの分野でも数々の名演があります。
キャノンボール・アダレイのブルーノート盤「サムシン・エルス」、
ビル・エヴァンスのリバーサイド盤「ポートレイト・イン・ジャズ」
マイルス・デイビスのミュート奏法で名高い
コロンビア版「マイルス・イン・ベルリン」などがいいですね。

原曲はミディアム・スローテンポのバラードですが、
ミュージシャンによってがらりと表情が変わります。
原曲は同じでもこうも違うかなと思います。
とくに「マイルス・イン・ベルリン」のマイルスは、
実にスリリングでクールな演奏です。

これは音楽の世界のことだけでなく、ご商売でも同じではないでしょうか。
同じ商品でも、売り手の考えやこだわりによって、
価値の付け方が違うということです。
価値の付け方が違うということは、
当然対象者も異なります。スタイルも様々です。

同質化競争に陥っていることが、
消費者から見放されるひとつの要因であることはたびたび述べてきました。
ここへ来てそれが現実の問題として大きく浮かび上がって来ています。

景気や経済の動向がまったく無関係というつもりはありませんが、
根底にあるのはこの問題です。
みんなと同じという土俵から、まず一歩、いや半歩でいいです。
独自性の世界に踏み出しませんか?

キャノンボール・アダレイ ビル・エバンス マイルス・デイビス


奇跡のリンゴ
奇跡のリンゴ」という本をご存じですか?
僕も知りませんでしたが、先月あるセミナーで紹介され、
その後、本屋さんに行くとその本が目に飛び込んできました。

こういう出会いって時々あります。
すぐに購入し、読みました。

すごくよかった、感動しましたね。

青森県の木村秋則さんというリンゴ農家の方の実話ですが、
木村さんは全体不可能といわれていた
無農薬、無肥料の自然栽培でリンゴを作っている方です。

1970年代後半から取り組み始めました。
しかし現実は厳しく、7年間一つの実もならない、
生活は困窮、周囲からも変人扱いをされる………
様々な苦難の末にやっと無農薬のリンゴが出来たのだそうです。

「奇跡のリンゴ」は幻冬舎から出版(1,365円)されています。
ぜひ、ご一読ください。

奇跡のリンゴ


「銀座わしたショップ」に行く
ショップブランディング・レポートの取材で
JR有楽町駅の近くにある沖縄の物産を集めた
「銀座わしたショップ」に行ってきました。

「銀座わしたショップ」は、地域振興のアンテナショップの
先駆けともいえる店です。
いまや「わした」といえば沖縄がすぐに思い浮ぶほど、
沖縄ブランドの東京の拠点となりました。

“わした”とは沖縄方言で“私たち”を意味します。
その名の通り「銀座わしたショップ」は、
沖縄好きという人たちのコミュニティといえます。

店内の五感に訴える演出がすごい、
約4000種類の沖縄の品々が並び
南国のカラーがあふれ、
沖縄民謡が流れ、独特の匂いもあります。

沖縄では市場のことを“マチグァー”と呼びますが、
「銀座わしたショップ」はまさに“マチグァー”ですね。

銀座立地の選択、パブリシティの活用、商品開発力
モノとコトのミックス、数多くのイベントの開催………
運営会社の㈱沖縄物産公社はマーケティングに長けています。

気がついてみれば、ウコン、ゴーヤ、三線、エイサーなど、
沖縄の食材や文化が私たちの生活にすっかり溶け込んでいます。

沖縄は行ったことがないのですが、
旅ごころが高まる店でした。

銀座わしたショップ
 店頭でシーサーがお出迎えです。
おすすめ映画「マルタのやさしい刺繍」
土曜日に銀座のシネスウィッチで
スイス映画「マルタのやさしい刺繍」という映画を観ました。
この映画はスイスで観客動員数第一位を獲得した作品です。
あらすじはこれから観る方のために詳しくは書きませんが、
ざっくりと紹介しますとこんな話。

スイスの小さな村に住む80歳のマルタは、
9ヶ月前に夫に先立たれて以来鬱々とした日々を送っています。
ある日、昔得意だった裁縫仕事を依頼され、
眠っていた創作意欲に火がつきます。
若い頃、マルタは手刺繍のランジェリーの店を開くことを夢見ていたのです。
親友リジーの手を借りて開店準備を進めるのですが、
村人はマルタの下着の店に眉をひそめます。
そして、数々の嫌がらせや中傷がマルタに押し寄せます。

スイスの風景も美しく、とても心温まる作品ですが、
ショップブランディングの視点から見ても、
おもしろいところがたくさんあります。

店を閉めるように迫る息子に向かってマルタがこう叫びます。
「自分の好きなことをやって何が悪いのよ」

ランジェリーは縫い上げたけれども、
いまひとつ納得出来ていないマルタに向かって
友人のリジーがこういいます。
「もっと個性を出さなきゃ」

ね、このセリフ、いいでしょう
僕は映画を観ていて、思わず「そうそう」とつぶやいてしましました。
機会があったら、ぜひ観てください、お勧めです。

マルタのやさしい刺繍
11月度ショップブランディング・セミナー開催
11月19日にショップブランディング・セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは「独自性が店をブランドにする」

特別講演はおにぎりのお店「銀座十石」を3店舗運営している
㈱和僑商店の代表の葉葺さんでした。
葉葺さんの講演、とてもよかったです。

気乗りしないで始めたおにぎりの商売、
順調に伸びていた業績が、一転急降下します。
何とかして売り上げを伸ばしたいと考える葉葺さんに
ブランディングの専門家の方は、
何をしたいのか、どこへ向かうのかを語り続けます。

葉葺さんはさらっと語っていましたが、
相当悶々とした時期だったと思います。
その中で、葉葺さんは自分のミッションにたどりつくのです。

ミッションが自分のものになった時に、
その先に広がる世界がおもしろいように見えてきたといいます。
おにぎりの先に家を売っている自分もイメージ出来ます、
と葉葺さんは語っていました。

怪しい話や特別な世界のことではありません。
人間って、自分が向かう道筋が見えたとき、
本当に変われるのだと思います。

もうひとつ、セミナー前のお打ち合わせで
葉葺さんのところにお邪魔した時に出た何気ないひとこと
「小さい会社って、なんかかっこいいでしょう」
葉葺さんのこの言葉、グッときました。
自分の志を軸にしたスモールビジネスの時代だと思います。

自分でいうのもなんですが、すごくいいセミナーでした。
葉葺さん、ご参加いただいた方にあらためて、感謝申し上げます。
次回は来年2月です。

11月度SBセミナー
藤巻幸夫さんの講演「フジマキ流ブランドプロデュース論」
お元気ですか、今週の東京はずいぶん冷え込みました。
朝夕はマフラーが離せなくなってきました。
風邪をひいている人も多いようです。
皆さん、お変わりないですか?

さて、昨日の午後、東京ミッドタウンで開催されていた
TOKYO ARBAN LIFE2008のセミナーに行ってきました。
講師は藤巻幸夫さん、
タイトルは「フジマキ流ブランドプロデュース論」でした。

藤巻幸夫さんはご存知の方も多いと思いますが、
伊勢丹の名物バイヤーとして活躍し、
解放区、リスタイル、BPQCなどをプロデュース、
退社後は靴下の福助の代表取締役、
イトーヨーカドー系列の?IYG生活デザイン研究所の
代表取締役社長をされた方です。

とにかく、元気のある講演で刺激になりました。
中でも3つの現場を大事にという話は納得でした。
3つの現場とは、「市場の現場」、「生産の現場」、「営業の現場」のことです。
この3つの現場を藤巻さんは徹底的に、
“歩く、見る、動く”ことをしてきたそうです。

環境の厳しさに、身をすくめてしまっている経営者が少なくありません。
しかし、じっとしていても答えは生まれません。現状維持は後退です。
現場に自分の足で行き、自分の目で見て、自分の感性で感じましょう。
現場には必ず答えがあります。

藤巻幸夫新著
 藤巻幸夫さんの新しい本です
アンドリュー・ワイエス 創造への道程
代官山の「イータリー」に行った帰り、
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでこの日から始まった
「アンドリュー・ワイエス 創造への道程」という美術展に行ってきました。
急に思い出したので、時間が間に合うかと心配だったのですが、
この日は8時まで開いていました。うれしかったですね。

アンドリュー・ワイエスという名前を思い出すと、
大げさに言いますと少し胸が震えます。
それほど好きな画家です。

アンドリュー・ワイエスとの出会いは、高校生の時に見た
確かPLAY BOYに掲載されていた
「クリスティーナの世界」という絵です。
この作品に完全にやられてしまいました。
30代の初めにニューヨークの近代美術館(MOMA)で
本物に出会った時にはしばらく動けなかったのを覚えています。

今回の展示会には、水彩画、素描を中心に、
総点数約150点が展示されていました。
どれも素晴らしい作品ばかりです。

会場では、アンドリュー・ワイエスのインタvビューや
作品の舞台になった場所の紹介のVTRが見ることもできました。

10月に観たピカソは生涯にいくつスタイルを変えた画家です。
制作の場所もさまざまでした。
アンドリュー・ワイエスは時代によって変化はありますが、
基本的にそのスタイルは一貫しています。

その作品を見るたびに、孤独な絵だなあと思っていたのですが、
VTRを見た成果、今回はその中に温かいものを感じました。
ぜひお勧めの展示会です。

Bunkamuraザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_wyeth/index.html

火打石
 案内パンフレットに使われている「火打石」というタイトルの作品

クリスティーナの世界
 これが「クリスティーナの世界」 
 草原に横たわるクリスティーナという女性を描いた名作です。

代官山の「EATALY(イータリー)」に行ってきました
イタリアのトリノとミラノに店舗を構える
フードマーケット「EATALY(イータリー)」の
日本初店舗「EATALY Daikanyama」に行ってきました。

クエストリーが毎週金曜日に発行している
「ショップブランディング」の取材のためです。
※http://www.questory.co.jp/tabid/123/Default.aspx

「イータリー」のオープンは、9月27日、
代官山の新商業施設「代官山LOVERIA(ラヴェリア)」内にあります。
約1,500平方㍍の敷地の1階にスーパー、
スーパーマーケットと共通の食材を使った
メニューが食べられるイートインのレストラン、
2階に食関連のカルチャースクールなどをあります。

スーパーマーケットに入ったとたん、
ああ、この匂いはイタリアだと感じました。
店内には、パスタやサラミ、チーズ、ワインなど
イタリアから輸入した約2,500種類の食材が並んでいます。
その他にも、ピザ職人がまき窯で焼いたピザや、
自然酵母を使ったパンなども販売されています。

中庭でチーズをつまみながらワインを飲みました。
夕暮れで少し寒かったのですが、なかなかいい感じです。
ていねいな接客ではないのですが、イタリアらしくていいのかも。

オープンして1か月半、まだ興味半分で来ている人が少なくないと思います。
本当の勝負はこれから年末にかけてだと思います。

イータリー2
 左手がスーパーマーケット、中にイートインコーナーが

イータリー1
 中央は屋外のテーブルで食事が出来ます

イータリー3
 さまざまな種類のパスタ、見ているだけで楽しくなります


シェルカメオ作家、アニエッロ・ペルニーチェ氏のウェッブサイト
半年ほど前からクエストリーで取り組んでいました
イタリアのシェルカメオ作家アニエッロ・ペルニーチェ氏の
オフィシャル・ウェッブサイトが立ち上がりました。

アニエッロ・ペルニーチェ氏はイタリアを代表するカメオ作家です。
クエストリーは日本における
マーケティングと広報を担当させていただいております。

ウェッブサイトでは、今後アニエッロ・ペルニーチェ氏の近況や
新作カメオの紹介、日本の展示会情報等を更新していきます。
ぜひ、ご覧になってください。

「アニエッロ・ペルニーチェ」オフィシャルウェッブサイト
http://www.aniellopernice.jp

AP新作
 アニエッロ・ペルニーチェ作 「パルナッソクス」


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