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Photo Essay 櫻の木
ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに……コンサルティング会社の社長の日々雑感
ショップブランディング・ガイダンス”の最終の追い込み
一昨年から取り掛かっておりました、クエストリー・ショップブランディングクラブの立ち上げの最終準備に追われています。このクラブは、店をブランドにすることを目指す経営者の集まりです。従来のクエストリークラブの発展系とはいえ、新しいことを始めるにはやはり時間がかかります。ふう~。

最終準備は、クラブの6つの特典のうちのひとつの“ショップブランディング・ガイダンス”の最終校正に追われています。最初は店をブランディングしていくためのポイントを簡単に整理しようと書き始めた原稿でしたが、書いていくうちにどんどん内容が膨らんでいき、最終的には10のステップ50項目が、58項目129ページになりました。

特典の2番目のショップブランディング・セオリーの原稿執筆においては、外部ブレーンの福田ひろひでさん、松本みささんにも全面的にご協力をいただいております。感謝、感謝です。デザインをお願いしている加藤さん、変更、変更で無理なスケジュールですみません。もう少しですので、よろしくお願いいたしますね。

クラブがいい形で動き始めましたら、暑気払いでもやりましょう。昨年の暑気払いは“鱧(はも)シャブ”でしたが、築地で手に入れた鱧は脂が乗っていて、おいしかった、今年も食べたいねえ~。

店をブランドにすることってどういうこと、そもそもブランドとは何なのか?言葉に振り回されていないか、独りよがりの抽象的な概念に陥っていないか、この仕組みを理解してくれる経営者がいるのか、使える仕組みなのか………。まとめながら自問自答の連続でしたが、いまは確信を持って、店はブランドになる、その仕組みは………、明確にいい切れます。

その内容は、クラブに入会していただくのが一番ですが、ショップブランディングとクラブの説明をまとめたDVDがありますので、クエストリーにお問い合わせください。
dvd

7月中旬には準備が完了にしますので、すでに入会の申し込みをいただいている皆さん、もう少しお待ちくださいね。
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この記事へのコメント

自分にとって、理想のショップとは?思い浮かぶのは、あるスノーボードショップのことです。その店は、いわゆるプロショップと位置づけられる店で、店員はプロライダーレベルの若者。オーナーも、膝を壊してから競技スキーからスノーボードに転向。今でも、膝にサポーターを巻いてお客さんと一緒に滑ります。量販店がセールだバーゲンだと騒ぐ中、この店はいっさい値引きしません。年に一度、年賀代わりに消費税分をサービスするだけ。扱う商品も、このブランドと決めた数種類のみ。流行の新興ブランドが欲しいなら、どうぞ他の店へ、というスタイル。それでも、ファン客が順調に増えているようです。

若者(若僧?)のスポーツと見られがちなスノーボードですが、日本でスノーボード黎明期を支えていたプロライダーも、今や40代に突入しました。私のように30歳を過ぎてから始めたアマチュアも、実はけっこう多いんです。ところが、一般の量販型スノーボードショップへ行っても、オヤジはハナから相手にされません。若い店員は「スノボちゃん」と呼ばれるギャル系の女の子の気を引くことに夢中で、接客しているのかナンパしてるのかわからない。買う気満々で訪れたオヤジはほったらかし。たまに視線が合っても、目をそらされてしまいます。場違いオヤジを自覚して、それでも勇気を出して入店した身の上にはあんまりな仕打ちです。

ようやくつかまえて声をかけても、おっさんにボードできるの?お呼びじゃないよ。という見下しモード全開。しかも、話しを聞いていると、若い店員よりこちらのほうがよほど場数を踏んでいるし、レベルの高い場所を滑っていることがわかっちゃったりするだけに腹立たしい。「なめるな小僧!ゲレンデじゃ俺のほうが速えーぞ」と、経済力にモノを言わして買った経験をひけらかしたくなるものの、ぐっとこらえて店を後にします。どこか俺の話を聞いてくれる店はないのか、と放浪した末にたどり着いたのが、件のスノーボードショップです。

若い頃に安物をつかんで痛い目にあっているだけに、オヤジたちの買い物経験値はあなどれません。どれだけのコストでどんな機能を求めるか、自分がギアに求める最大のプライオリティはどこにあるか、シビアな目で選びます。この店に卸している小さな優良メーカーは、社長自らがショップの客を対象に自社製品のブリーフィング会を開催し、製品開発の裏話まで明かしてくれます。高機能な商品は価格もそれなりですが、見合うだけの価値に納得すればオヤジたちは躊躇しません。この店で売れる板は10万円から15~6万円。ウエアは4万円から7~8万円。スノーボードブランドでも、最もハイエンドな商品が動いています。量販店と比べると倍以上の価格差ではないでしょうか。オヤジたちは自分の趣味には金に糸目をつけないんです(笑)。

気づけば、この店は、そんなオヤジたちの終着駅となっているらしく、同じように若者から邪険にされたおじさんたちが吸い寄せられるように集まってきます。行きつけの飲み屋に顔を出すようにやってきて、そのまま何も買わずに、ただ店長と飲みに行ってしまうこともしばしば。仕事帰りの一杯につき合ってくれる仲間探しに立ち寄る人もいるほどです。だから、客同士が妙に仲がよく、うまい具合に情報交換の場となります。

結局のところ、この店の顧客に対する最大の貢献は、コミュニティの提供かもしれません。オヤジたちの山での経験とトップブランドを使ってきたギアへの知識は、もっと上の世界を目指したい30代の客を呼び、30代を先輩と慕う20代、10代の客をひきつけています。同じ『楽しみ』を共有できるスノーボーダーたちが、世代を超えてつながる場所になっています。

山という自然相手の遊びだからこそ安全に遊びたいねと、ショップの客が中心となって『山ボード研究会』という会も発足しました。全国各地のボーダーが研究会の噂を聞きつけて連絡をよこします。上京したついでにショップにも立ち寄り、来店記念に一品買うようなこともあるそうです。同じショップでモノを購入することが、同じスピリットを持つ仲間としての連帯感につながっているのです。店が、モノではないソフトを発信する拠点となっている例ではないでしょうか。


by かんちゃん [URL] - 2007/07/05 Thu, 17:23:41

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